ryuichy blog

2003年07月21日

THE MAGIC NUMBER

今日、ふと気が付くと、手に数字の「8」がプリントされた小さなシールがくっついていた。
身におぼえがないのでよくわからない。新しく買ったシャツをさっき着てみたからそのときについたのだろうか。

「8」といえば、僕はある人物を時々おもいだす。

僕が随分むかし、ソープランド街の専用駐車場でバイトしてた頃。
毎日、そこで働くお姉さんや、そこのお店の社長や、その筋の本業の方々の高級車を恐る恐るながら車庫入れしてた頃。
その界隈でも一番の人気店のA店の社長さんは、かなり本筋入った人で(もちろん指はない)、しょっちゅう高級車を乗り換えしてました。
社長さんのセルシオにやっと僕が慣れてきた頃にいきなりヒダリハンドルのベンツに換えたりするので毎日気が気でありませんでした。もし、誤まってぶつけたりしたら、僕の体は関門海峡に沈められるかもしれない、なんてことを考えつつ働いていたのでありました(そんなことはないですが)。
でも社長さんはとてもいい人で、2千円くらいする料亭の弁当をしょっちゅう差し入れにくれたり、僕が社長さんの車を車庫入れするときは後ろに立って「バックオーライ」なんてドスのきいた声で叫んでくれたりしたもんです。
 その、気分次第でコロコロ変える社長さんの高級車はいつもなぜかナンバーの末尾が必ず「8」で、ある日僕が「社長のナンバーはいつも末尾が8ですね」と、おもいきって尋ねたら、「ワシは8しか乗らんのじゃ〜」と言われました。
まーいわゆる「八」の末広がりということで縁起をかついでのことなんですが、なるほどー、昔かたぎの人はこだわるのだなー、なんて思ったものです。
それからというもの、僕もなんとなく縁起をかつぎたい事に関してはちょっとだけ「8」を意識するようになってしまいました。

人から見たらどうでもいいような日常生活の些細なことに、こういったちょっとだけの自分だけのジンクスみたいなものを持つことを、僕はステキなことだと思います。

街のどこかで、ナンバー末尾が「8」の白塗りベンツを見かけたら、ちょっと恐いけど少しだけ(ほんの少しだけ)そんなことを考えて、ややプラス思考になれるオオキでした。

Posted by ryuichy
2003年07月21日 02:23




ヒミツ

河の流れのように



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